日本大学藝術学部剛柔流空手道部OB会 > あの人は、今

伝説の先輩を訪ねて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (OB探訪) No.001

日本大学 理事
日本大学校友会 本部長
日本大学応援リーダー部 監督
日本大学藝術学部剛柔流空手道部 第24代 OB
若女井 光男 氏

 

本日はインタビューご協力ありがとうございます。
さっそくですが、日本大学校友会本部・・・どういったお仕事なのでしょうか?

まず、日本大学は今年で123周年になります。
そして、日本全国、また世界各国に広がる校友は106万人を超えています。
ここ校友会は、校友の方々に大学の近況を発信し、年一回行われる「全国校友大会」を開催するなど、校友と母校との絆を深める場として、現在全国に63都道府県支部、16学部別部会、職域別4部会、さらに米、韓国などの8海外特別支部を構成しています。
また現役学生は準会員であり、その医療費助成制度や奨学金制度等、後輩への支援も積極的に行っているんですよ。
つまり、ここは、そういったことの統轄管理・運営本部という仕事です。
また一昨年は校友会の集いの場としての「桜門会館」ビルも新築しましたが、これは全て校友会費により建設したものなんです。
空手道部もおおいに利用してください。

ありがとうございます!
次に、先輩の現役時代についてお伺いしたいのですが

私は剛柔流空手道部第24代・・・昭和42年に藝術学部入学・・・佐藤貞二氏・箭内民生氏と同期です。
入学時の主将は木津先輩、三年が田中元和先輩、二年が上原先輩。
後輩は、五味さん、伊地知さんと続いています。
当時監督は吉川先輩、幹部の時が泉田先輩、そのあとは有元先輩(後の全日本空手道連盟事務局長)
だから、なにしろ、本当に組手が強かった時代だと思いますね。


お話は断片的にきいております。それに時代背景としては学生闘争の真っただ中ですからね...。

激しい時代だったですねぇ・・・。
2年生の時に学生がストに突入し、授業は休校。3年生のときにとりあえずバリケードは解除されるけれど、授業が休みといっても空手道部は休みじゃない(笑)
ご存知のとおり我々のクラブは武道部だから、その役割は自然と決まっているわけで、四年間通じて大変な時代だったんですよ。


そのまっすぐな母校愛のままに現在の先輩がお立場にあるような気が致します・・・(笑)
ところで、先輩はチアリーダー部の運営にも携わっているとお伺いしましたが。

若女井先輩「DIPPERS(日本大学応援リーダー部=ディッパーズ)」は2002年に保健体育審議会の正式なクラブとしてスタートしてから10年になります。
私が「監督」ですが、オール日大で部員も60名と多いんです。
藝術学部の部員もいるけど、その場合は毎日所沢から八幡山体育館に通ってくるわけだから、すごい根性だと思いますよ。
おかげで後発のクラブながら、近年では日本選手権には普通に出場し、上位入賞できるまでに成長しました。監督として誇りに思います。


だから・・・空手道部の運営についても、その苦労や喜びは手に取るようにわかるつもりですよ(笑)


ありがとうございます。昔の応援団の良さもわかりますが、いまは応援にも競技性がないと、大学のクラブとして取り組み辛いかもしれませんね・・・今後の日本大学の展望としてはどういった方向で変化してくのでしょうね?

大学も経営ですから。伝統・精神も重視するけれど、社会背景に対応できないと本学だって生き残っていけませんよ。
どの大学も少子化と経済の低迷は直接的な問題だと捉えています。
その中で日本大学はいろんな取り組みをしていますが・・・まず職員は公務員的な考えを捨て、経営感覚を身につけなきゃいけません。
それから教員にも理論の研究だけでなく、それを事業化していくような気概と、実践する手腕がいずれは求められるでしょう。
つまり、あらゆる場面で、日本大学の「自主創造」の理念をもって、教職員たちから変わっていかねばならない時代です。
学生にはそういう我々の背中を見せてやればいい。私はそう思っています。


最後に空手道部に対し一言メッセージをお願いします。

65周年おめでとうございます。我が、空手道部は、大変伝統あるクラブです。
武道部全体が低迷する中、空手道部においても部員の減少、江古田と所沢の校舎分割・・・
しかし、それらの様々な困難を乗り越え、全日本選手権等で活躍されている後輩も輩出し、20~30名の部員数を維持し、よく今日までの道を作ってきたものだと感動するし、OBとして誇りに思います。
現役学生が追求する「競技」としての空手、「武道」としての空手、そして「OB会」による利他的なサポート・・・
しかし、現代では、この姿勢は傍目に特異なものに映るかもしれません。
なぜならそういった精神重視のグループはいまや少数派であり、社会活動のほどんどがカネで測られ、生きていくだけでも大変な時代になっていますから。
しかし、我々日本人は本来、「お互いさま」「礼節と順序」・・・この精神で生きてきたはずです。
空手道部OB会の団結力を以って取り組めば、国内有数のOnly One Clubが構築できるものと確信しています。

私も空手道部OBとしてOnly Oneの人生をめざして頑張っています。

 

押忍!(感動) ありがとうございました!!

平成24年3月15日


プロフィール・・・校友会ニュース「校友会本部長就任挨拶」より

若女井光男 (わかめい・みつお)

昭和24年神奈川県生まれ。昭和46年本学芸術学部文芸学科卒業。昭和48年より日大職員として農獣医学部(現、生物資源科学部)、法学部、保健体育審議会事務局、松戸歯学部事務長、保健体育事務局次長を経て、平成18年校友会本部長就任。学生時代は剛柔流空手道部に所属し、現在は保健体育審議会・応援リーダー部「DIPPERS」の監督を務める。

.....この度、高松先生の後任として校友会本部長に就任いたしました。
私は、これまで保健体育事務局で運動部の学生指導にあたっておりましたが、地方の試合に行くと、校友会支部の皆さんからいつも温かい御支援をいただいております。校友会とまったくご縁がなかったわけではありません。田中英壽会長が日頃「校友会と保健体育事務局は、校友や学生を通じて大学を支援するという意味では同じ役割を担っている」と話されているように、私も運動部の学生から皆さんを通じて、母校・日本大学を支援するという気持ちに変わりはありません。
.....さて、日本大学校友会の活動についてですが、田中会長の強いリーダーシップのもと、これまで大学からの補助金に頼って運営されてきた校友会を、「自助自立」の精神に改め、組織作りを強化し、平成14年からは正会員制度の導入などにより、自ら資金を集め運営していく新しい校友会組織に生まれ変わりました。
.....15年度からは準会員制度を立ち上げ、学生を準会員として位置付け、校友会の一員としての意識をもたせるようにいたしました。そのためにも、準会員に対しては校友会独自の各種支援事業を行っております。特に総合大学だからできた「診療費助成制度」があります。医学部附属病院、歯学部付属歯科医院、松戸歯学部付属病院、郡山(工学部)と三島(国際関係学部、短大)の指定病院で、治療(入院を含む)を受けた場合の診療費を校友会で助成するという、医歯系学部をもたない他大学にはできない、画期的な支援事業であるといえます。他にも、経済困窮者への奨学金制度や全学文化事業(NU祭)への支援、スポーツに対する奨励金交付など、さまざまな支援事業を実施しております。
.....また17年度入試から、校友の子、孫を対象として「校友子女入試制度」が導入されました。校友会としても、この制度をさらに充実させるため、同入試制度で入学した者のうち、極めて優秀な者に対して、入学手続時の最小限納入金相当額を奨学金として給付する「特別優待生制度」を導入し、既に多くの新入生に給付しております。
.....今年は準会員制度をスタートして4年目にあたり、6年制の学部を除けば、完成年度にあたります。今年度末には準会員が卒業を迎え、1年生の時から準会員として校友会の支援を受けた学生も多いと思いますので、多くの新卒業生に正会員に加入してもらえることを期待しております。
.....これからは、多くの校友の皆さんと、支部総会をはじめさまざまな機会にお会いすることと思いますので、どうぞ活発なご意見をお聞かせいただき、田中会長をリーダーとして、母校・日本大学を支える日本大学校友会として、さらなるご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

企画・Interviewer 日本大学藝術学部剛柔流空手道部OB会 事務局長 / 公開:平成24年4月4日

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