日本大学藝術学部剛柔流空手道部OB会掲示板NUGK OPINIONS

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~ 空手という武道を通して何を最終目的とするか ~

田中 元和Genna Tanaka

≪ 5.「唐手」と「空手」の違い ≫

(1)速さという点において


 5.『唐手』と『空手』の違いは、以下のような過去の記録と現代の記録を比較してみた上での進化の違いに相当する。


1.速さという点において


...例として、水泳発祥の頃の1500メートル自由形競技は、第二次世界大戦終了後の水泳界で、敗戦国日本が1948年のロンドンオリンピックへの参加を認められなかったことで、日本水連が日本選手権をロンドンオリンピックの水泳競技決勝と同日に開催した。当時「フジヤマのトビウオ」の異名で知られた古橋広之進(日大出身)が同日開催の日本選手権でロンドンオリンピック記録を上回る世界記録18分37秒0を打ち立てたが、2012年8月4日のロンドンオリンピックで出した中国・孫楊の14分31秒02の世界記録と比較した場合においては、64年間で4分06秒も短縮されるというすさまじい進化を遂げていることだ。
...また、陸上競技発祥の頃の100メートル記録では、「暁の超特急」という呼び名で知られた吉岡隆徳が1935年当時に10秒3(手動記録)の世界タイ記録を出したが、2009年8月16日ドイツ世界陸上選手権大会で出たジャマイカのウサイン・ボルトの世界記録9秒58と比較した場合においては、74年間で当時の手動記録から現在の電動記録に置き換えてみても約10秒で争う競技で0.8秒短縮するという、これまたすさまじい進化を遂げていることだ。
マラソンにおいては、オリンピックマラソン史上で初の2連覇を達成したエチオピアのアベベ・ビキラが1960年ローマ・オリンピックで当時の世界最高記録となる2時間15分16秒2で金メダルを獲得し、4年後の東京オリンピックでも2時間12分11秒2の世界最高記録で再び金メダルを獲得していた。
  現在の世界記録は、2014年9月28日にケニアのデニス・キメットがベルリン・マラソンで出した2時間2分57秒だ。1960年から2014年の54年間でマラソンの世界記録は12分19秒も短縮されたことになる。マラソンもすさまじい進化を遂げているといえる。


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